「ない」を楽しむスキル

 

私は2010年~2012年の間に5回ほどインドに渡航しました。
大体1回の滞在が1か月~2カ月ほど。

当時がっつりヨガを独学で学んでいて、日本で私が学びたいと思える場所がなく
どちらかというと俗世間から離れて、なにもないところで
ただヨガや瞑想に明け暮れたかったんですよね。

そこで、インターネットで見つけた日本人の方がやっていらっしゃる
小さな小さなアシュラム(お寺)を見つけてコンタクトを取りました。

 

私が訪問したのは、北インドのリシケシというヨガの観光のメッカでもあるのですが、アシュラムがあったのは観光地から少し離れたローカルな場所。

広々としたなにもない土地に民家がチラホラ。
買い物に行くにはリクシャ(タクシーみたいな乗り物)に乗って10分以上かかります。

 

小さなお寺に、日本人女性と若いお坊さん数名。
冷暖房もなくお湯も出ません。

初めて訪れた時は真冬でした。

小さな小さなストーブがいくつかあるだけ。
家の中でもダウンを着込んで、寝る時も完全防寒。

お風呂はお湯が出ないため、バケツにお水を溜めて、大きな電熱線で熱湯を作ります。
その熱湯をもう一つのバケツに水で割ってお湯を作って、それで頭と体を洗います。

洗濯機はあるけれど、なんせインド。
洗濯機で洗ってるのになぜか汚れる(笑)
だから私は、洗濯物はいつも手洗い。

 

日本の便利な生活とは程遠い。
お金があるとかないとかそういう問題でもない。

 

だけど、そんな毎日がすごく楽しかったんです。

それこそ、「ただ生きる」です。

 

朝起きて、お祈りをしてヨガをして、朝食を食べる。
ヨガの勉強をして、昼寝やおしゃべりをして
洗濯や部屋の掃除をする。
夕飯を食べてお風呂に入って寝る。

そんな毎日。

不便だけれど、たっぷり時間のある生活。

 

インド人のアバウトな感じ。
愛想笑いもないし、余計な干渉もない。

私にとってインドは本当に心地の良い場所でした。

 

私って昔から「ない」を楽しむスキルが高いんですよね。

 

ただ寝るだけで幸せ。
洗い物も楽しい。
掃除も楽しい。
ダラダラするのも楽しい。
何もしないことも楽しい。

お金が無いならないなりに工夫するのも楽しい。
ただ生活すること自体が楽しいんです。

だから、「なにかをしなければいけない」と急かされる環境はかなり苦痛で
そういう意味でも日本から出てインドに行きたかったのかもしれません。

 

私は海外に行くのが好きなんですが
行ってなにもしないのが一番好きなんです。
だから観光とかほとんどしません。
いつもと違う地に訪れて、ただのんびりする。
私にとっての一番の贅沢です。

 

インドはインドで楽しかった。
でも、やっぱり日本のお風呂は外せません。
日本の清潔で便利な環境は最高です。

日本では日本の便利さや素晴らしさを楽しみながらも
インドのような心に余裕のあるのんびりした暮らしをキープしていたい。
だからこそ、周りに流されず
自分にとって一番大切なものを大切にして
必要な人と物さえあればそれで幸せ。
そんな暮らしを大事にしています。

 

「ない」なら「ない」でなんとかなる。
「ない」なら「ない」なりの楽しさがある。

それを知ることができれば、
人生はもっともっと自由で豊かになっていく。

「ない」って幸せ~♡

 

∞LOVE∞
YUKA