私たちは肉体を持った人間です。
が、肉体そのものではありません。
私たちには心があります。
が、心そのものではありません。
どちらも、人間としての人生を謳歌するための大切な道具にすぎません。
肉体と心は、互いに影響しあっています。
「驚く」という心の動きがあった時
肉体は、目を大きく見開いたり、口を大きく開いたりします。
これは「驚いたから目を開かなければいけない」とマインドで考えてそうしているわけではなく、
無意識に肉体が心に反応して起きていることです。
逆も同じように、肉体に何かしらの変化が起きると、心にも影響が及びます。
例えば、腎臓が機能障害を起こすと「不安や恐怖」を感じやすくなります。
これも、決して私たちが意識して「そうしている」わけではなく
肉体の状態が必然的に心に影響を及ぼしているのです。
であるのなら、私たちは意識をして肉体に変化をもたらすことで、心に変化を起こすことができます。
また、意識的に心に変化をもたらすことで、肉体にも変化を起こすことができます。
このように、意図的に自らの肉体や心に変化を起こすことのできるのが‟ムドラ・ヨーガ”です。
手で印を作り呼吸を行うことで、氣(=エネルギー体)に変化を起こし、
肉体と心に変化をもたらすことができるのです。
この感覚をマスターすると、肉体や心に振り回されることなく
自分自身で、自らの肉体と心の主導権を握ることができるようになります。
*Namaste*